フォーム(ブランクス)の特性

PUフォーム

PUボード(ポリウレタンフォーム)は、長年にわたり世界中のサーファーに選ばれてきた、最もスタンダードな構造のサーフボードです。ブランクスと呼ばれるポリウレタンフォームの芯材に、ポリエステル樹脂を使用してラミネートする製法が一般的で、クラシックからハイパフォーマンスまで幅広いモデルに採用されています。

最大の特徴は、しなやかで素直なフレックス特性にあります。ターン時には適度にしなり、リリースの瞬間に自然な反発を生み出すため、波のフェイスにしっかりとレールをセットしながら滑らかにラインを描くことができます。この“粘り”のある乗り味は、特にカービングターンやレールワークを重視するサーファーに高く評価されています。

また、フォーム自体の密度が比較的高いため、波への食いつきが良く、コントロール性にも優れています。オンショアのコンディションやサイズのある波でもバタつきにくく、安定感のあるライディングをサポートします。テイクオフからボトムターン、トップアクションまでの一連の流れがスムーズで、「思った通り」に動いてくれる感覚はPU特有の魅力です。

シェイプの自由度が高く、長い歴史の中で培われた製造技術により、細かなボリューム調整や繊細なアウトライン設計が可能です。そのため、初心者向けの安定感重視モデルから、中上級者向けのショートボードまで、あらゆるレベル・スタイルに対応できます。

一方で、EPSボードと比較するとやや重量があり、水を吸いやすいという側面もあります。しかしこの適度な重さこそが、風の影響を受けにくく、波面に張り付くようなドライブ感を生み出しています。

EPSフォーム

EPSフォーム(発泡ポリスチレン)は、軽量かつ高反発という特性を持つ素材で、近年ますます注目を集めているボード構造です。内部に無数の独立したビーズ状フォームを持つことで、非常に軽く、浮力に優れているのが最大の特徴です。従来のPUフォームに比べて同体積でも軽量に仕上げることができ、その軽さはテイクオフの速さや加速性能に直結します。

EPSフォームは主にエポキシ樹脂と組み合わせてラミネートされます。エポキシは強度が高く、フォーム自体も復元力に優れるため、全体として高い耐久性を持つボードに仕上がります。軽さと強さを両立できる点は、トラベル用や日常的に頻繁に海へ通うサーファーにとって大きなメリットです。

ライディングのフィーリングは、非常に軽快で反発力の強い走りが特徴です。ボトムターンで踏み込んだ力が瞬時にスピードへ変換され、トップアクションでは素速い切り返しを可能にします。小波やパワーの弱いコンディションでもスピードロスが少なく、滑り出しが速いため、アベレージサイズの波でもその性能を発揮します。

また、浮力が高いため、同じ長さでもやや細め・薄めのデザインが可能となり、取り回しの良さとパフォーマンス性を両立しやすい点も魅力です。初心者にはテイクオフの安定感を、中上級者には高い加速性能と縦へのアプローチのしやすさを提供します。

一方で、軽量であるがゆえに強風時やサイズのある波ではバタつきを感じることもあります。ただし、ストリンガー配置やカーボン補強などの工夫によって、フィーリングは大きく調整可能です。

EPSフォームは、スピードと反発力を武器に、現代的なパフォーマンスを求めるサーファーに適したマテリアルです。従来の乗り味とは異なる軽快さは、新しいライン取りやアクションの可能性を広げてくれるでしょう。

3ストリンガーEPS

サーフボードの3ストリンガーEPSは、軽量で高浮力なEPSフォームの特性に、3本のストリンガーを組み込むことでフレックスバランスと剛性を高めた構造です。通常はセンターに1本、左右に2本を配置し、フォームのしなりをコントロールしながら、安定感とドライブ性能を引き出します。

EPS特有の軽さと反発力はそのままに、3ストリンガー化することで過度なバタつきを抑制。オンショアやサイズのある波でもボードが暴れにくく、踏み込んだ力をしっかりと受け止めて前へ押し出す推進力に変換します。特にボトムターンでのホールド感や、カービング時の伸びのあるライン取りにおいて、その違いを体感できます。

センターストリンガーは縦方向のしなりをコントロールし、左右のサイドストリンガーはレール付近の剛性を高める役割を担います。これによりレールワークの精度が向上し、高速域でも安定したコントロールが可能になります。軽快さと安定感を両立した、バランス型の乗り味が特徴です。

また、EPSフォームは吸水しにくく、エポキシラミネートとの相性も良いため、耐久性にも優れています。日常的にハードに使うサーファーや、トリップでボードに負荷がかかる状況にも適しています。強度と軽さを両立させながら、パフォーマンス性を高めたいサーファーにとって非常に魅力的な選択肢です。

3ストリンガーEPSは、従来のPUボードのしなやかなフィーリングに近づけつつ、EPSならではのスピードと反発を加えた進化系マテリアルとも言えます。小波からオーバーヘッドまで幅広いコンディションに対応し、パフォーマンス志向の中上級者はもちろん、安定感を求めるサーファーにもおすすめできる構造です。

軽さだけでなく、踏んだときの確かな安心感と、伸びのあるターンを求めるなら、3ストリンガーEPSは高い完成度を誇る選択肢となるでしょう。

ノーストリンガーEPS

サーフボードのノーストリンガーEPSは、内部に木製ストリンガーを持たないEPSフォーム構造のボードです。従来のセンターストリンガーを排除することで、フォーム本来のしなやかさと軽量性を最大限に引き出し、より自由度の高いフレックス特性を実現します。軽さと反発力に優れるEPS素材のメリットを、ダイレクトに体感できるのが最大の特徴です。

ノーストリンガー構造は、ボード全体が均一にしなるため、ターン時のフィーリングが非常にスムーズです。踏み込んだ力がボード全体に広がり、自然な反発として戻ってくるため、小波でもスピードを維持しやすく、軽快なアクションを可能にします。特にアベレージサイズ以下のコンディションでは、その軽さがテイクオフの速さと加速力に直結し、素速いライン取りをサポートします。

また、ストリンガーがないことで重量バランスがフラットになり、回転性や取り回しの良さも向上します。トップでのリリースやリップアクションでは、軽い操作で素速くボードを返すことができ、縦へのアプローチにも優れます。モダンなパフォーマンススタイルやエアリアルを志向するサーファーには、特に相性の良い構造です。

一方で、ストリンガーがない分、剛性の調整はラミネート設計やカーボンパッチ、特殊クロスの使用などで補います。エポキシ樹脂との組み合わせにより強度を確保しつつ、必要以上に硬くならないよう繊細なバランスが求められます。このチューニング次第で、ソフトな乗り味から反発重視の仕上がりまで幅広く対応可能です。

ノーストリンガーEPSは、固定概念にとらわれない自由なフィーリングを追求するサーファーに適した構造です。軽さ、スピード、そしてナチュラルなフレックス。従来の枠を超えた乗り味は、新しいラインやアクションの可能性を広げ、現代的なサーフィンにフィットする選択肢となるでしょう。

FormとResinの組み合わせの選択

サーフボードを作る工程でシェイプし終わったフォーム(ブランクス)にレジン(樹脂)でガラスクロスと呼ばれるグラスファイバー繊維を巻く作業(ラミネートと呼びます)に移りますが、近年技術の進化により素材の開発が進みサーフボードにもかなりのバリュエーションが出来てきました。

FIRST EDITIONサーフボードではテストを繰り返し3つの選択肢に絞ることにしました。

オーダー時に希望のフォームとラミネートの組み合わせを指定する事が出来ます。

PUフォーム x POLYレジン

サーフボードの「PUフォーム × POLYラミネート」は、もっとも伝統的で完成度の高い構造として、長年サーフシーンの中心にあり続けてきたスタンダード仕様です。ポリウレタン(PU)フォームを芯材に使用し、ポリエステル(POLY)樹脂でラミネートするこの組み合わせは、クラシックからハイパフォーマンスまであらゆるカテゴリーの基準となる乗り味を生み出します。PUフォームは適度な密度と粘りのある特性を持ち、ターン時にしなやかにたわみます。そのしなりは決して過敏すぎず、踏み込んだ力に対して穏やかに反応し、スムーズに復元します。この自然なフレックスが、波のフェイスにレールを深く食い込ませる感覚と、ラインを伸ばすドライブ性能につながります。ボトムからトップへとつなぐ一連の動きが非常に滑らかで、安心感を与えてくれます。POLYラミネートは、程よい重量と独特のしっとりとしたフィーリングをボードにもたらします。エポキシと比較するとやや重みがありますが、その重さが波面への吸いつきや安定感を生み、風の影響を受けにくくします。特にサイズのある波やパワーのあるコンディションでは、ボードがバタつかず、しっかりとしたグリップ感を維持できます。また、この構造はシェイプの再現性と調整幅の広さにも優れています。レールの厚み、コンケーブの深さ、テール形状のわずかな違いがダイレクトに乗り味へ反映されるため、繊細なデザインを求めるカスタムオーダーにも適しています。修理のしやすさという点でも扱いやすく、長く使い込むことができます。PUフォーム × POLYラミネートは、決して派手さはありませんが、サーフィンの基礎を支える王道の構造です。安定感、操作性、そして素直なレスポンス。そのバランスの良さは、初心者から上級者まで幅広いサーファーに信頼され続けています。流行に左右されない普遍的な乗り味こそが、この構造最大の魅力と言えます。

PUフォーム x EPOXYレジン

サーフボードの「PUフォーム × EPOXYラミネート」は、クラシックなPUフォームの乗り味に、エポキシ樹脂の強度と反発力を融合させたハイブリッド構造です。従来のPU×POLY仕様に比べ、より高い耐久性と軽量性を備えながらも、PU特有のしなやかなフレックスを保てる点が大きな特徴です。

PUフォームは適度な密度と粘りを持ち、踏み込んだ力に対して自然にたわみ、穏やかに戻ります。そのため、ターン時のレールの入りが非常にスムーズで、ボトムからトップへとつながるライン取りに一体感が生まれます。この「素直な反応」は多くのサーファーが慣れ親しんできたフィーリングです。

そこにEPOXYラミネートを組み合わせることで、ボード全体の剛性と復元力が向上します。エポキシ樹脂はポリエステル樹脂よりも強度が高く、割れやへこみに強い特性があります。結果として、軽量化を図りながらも耐久性を確保でき、日常的にハードに使用するサーファーや、トラベルでの使用にも適しています。

ライディング面では、PUの粘りある乗り味をベースにしつつ、EPOXY特有のシャープな反発が加わります。ボトムターンでの踏み込みがよりスピードに変換されやすく、トップでの切り返しも軽快になります。過度に硬すぎることなく、バランスよく強度と反発が調和しているため、小波からサイズのある波まで幅広いコンディションに対応可能です。

また、吸水しにくい点もメリットのひとつで、長期間にわたり性能を維持しやすい構造です。PUの扱いやすさとEPOXYの進化した性能を掛け合わせたこの仕様は、従来のフィーリングを大切にしながら一歩先のパフォーマンスを求めるサーファーに最適です。

EPSフォーム x EPOXYレジン

「EPSフォーム × EPOXYラミネート」は、現代のパフォーマンスボードを象徴する先進的な構造です。芯材に軽量で高浮力なEPS(発泡ポリスチレン)フォームを使用し、強度と柔軟性に優れるエポキシ樹脂でラミネートすることで、軽さ・反発力・耐久性を高次元でバランスさせています。

EPSフォーム最大の特長は、その圧倒的な軽さと浮力です。同じサイズのPUフォームと比較しても軽量に仕上がり、テイクオフの速さや初速の滑り出しに優れます。小波やパワーの弱いコンディションでも失速しにくく、わずかなうねりからでもスピードを引き出すことが可能です。また浮力が高いため、ややボリュームを抑えたシェイプでも十分な安定感を確保できます。

そこにEPOXYラミネートを組み合わせることで、ボード全体の強度が向上します。エポキシ樹脂はポリエステル樹脂よりも接着強度が高く、衝撃やフットマークに強いのが特長です。EPSとの相性も良く、軽さを損なわずに耐久性を高めることができます。結果として、日常的にハードに使用するサーファーや、トリップでボードに負荷がかかる環境でも安心して使える構造となります。

ライディングフィーリングは非常に軽快で、高い反発力を感じられます。踏み込んだ力が素速くスピードへ変換され、ボトムターンからトップアクションへの移行がスムーズです。縦へのアプローチやリップでのリリースも軽く、モダンなパフォーマンススタイルとの相性は抜群です。

一方で、軽量ゆえに強風やサイズのある波ではやや浮き上がる感覚を持つこともありますが、ストリンガーやカーボン補強などでフレックスを調整することで対応可能です。

EPSフォーム × EPOXYラミネートは、スピード、操作性、そして耐久性を求める現代のサーファーにとって非常に合理的な選択肢です。軽さから生まれる自由な動きと、強さが支える安心感。その両立が、この構造の最大の魅力と言えます。

FIRST EDITION SURFBOARDSで使用しているフォーム(ブランクス)を紹介

logo

US BLANKS

PUフォーム /  EPSフォーム

USBLANKS社(カリフォルニア)は2006年の設立以来、質の高いサーフボードブランクスの生産している。たった4年余りでPUとEPSブランクス生産において世界をリードする会社に成長しました。前身のクラークフォーム社の主要スタッフであった2人が会社を立ち上げ、開発にはパット・ローソン、エリック・アラカワなどの有名トップシェイパーが関わりテストを繰り返し生み出されました。
軽さ・強度・性能・フレックス性などと、全てにおいて高品質なブランクスです。

img
img
logo

EPSフォーム

MARKO社(カリフォルニア)のEPSフォームで、世界のトップシェイパーが使用する世界最高峰のフォームです。
CordellシェイプのEPSフォームはMARKO社製を使用しています。

※フォーム(ブランクス)の指定は出来ません。